こんちにちは!

最近、暑かったり寒かったりと天気がころころ変わり服装に困りますね。

そして先日、沖縄は梅雨入りしました。名古屋でもムシムシとした嫌な日が増えてきています。

すると、増えてくるのがこんな症状↓

  • 食欲の低下や軟便、下痢
  • 口内炎ができる
  • むくみ
  • いつも眠い・疲れやすい・やる気がでない
  • 肩が凝る、関節が痛む、腰がだるい
  • 頭が重くすっきりしない、めまいや耳鳴りを感じる
  • リウマチ痛

などなど

浮腫みや膝関節痛が多い原因は湿邪???

ではなぜこれらの症状が増えてくるのか?

中医医学(東洋医学)では「湿邪」が原因と考えます。

 

湿邪とは、湿気による邪気の事です。

人間は季節により、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)という6つの気候の変化を受けると考えられています。このうちの1つに湿邪があるんですね。

これら邪気が口や鼻、そして毛穴などから体内に入り込むことで体内のバランスを崩し、様々な症状を発生させます。

・・・と言われても分かるような分からないような感じですよね(苦笑)。

例えばスポンジを思い浮かべてみてください。スポンジは水を吸うと重たくなり、冷たくなりますよね?

これが湿の影響です。人間はスポンジ程吸収はしませんが、口や鼻を使った呼吸だったり毛穴から出る汗が蒸発しにくかったりと普段よりも体内に水分が貯まりやすい状態になります。

そして体にとって不必要な水分である「湿」は、気血の流れを邪魔して痛みを生じさせたり、溜まってむくんだりします。

湿は下に沈む性質があるため、多くの方のむくみは足に出やすいのですが、たまにその他の部位にも出ます。

もし頭がむくむと、圧迫されて頭痛がおきますし、関節でおきると関節痛が生じるといった具合です。

湿邪に侵されている人の舌は、苔が分厚く、舌自体が大きく膨らみ、縁に歯形が付いている方が多いんですよ。

自律神経の乱れや冷えが起こる

今は東洋医学的な話でしたが西洋学的に見ても同じことが言えます。

雨などで身体が冷えると、血液の循環が滞って代謝が悪くなり、 汗や尿で水分をしっかり排出できません。すると当然排泄されなかった水が体内にたまり、むくみも起こりやすくなるのですね。

 

さらに、急激な温度変化は、人にとって非常にストレスとなります。それが自律神経を乱し、「冷え」や「痛み」を感じさせ、憂鬱な気分にもさせます。自律神経は女性ホルモンの影響で乱れやすくなることから、女性は男性より気分がふさぎやすく、冷え性の人が多いです。

他にも、雨の日は気圧が低くそんな日は交感神経が優位に働くことが分かっています。昔から雨の前の日は”古傷が痛む”と言われたのは交感神経の興奮が原因だったんですね。

半身浴や食べ物を工夫して対策を!!

まずは、そもそも体を湿気にさらさなければ良いです!

と言っても湿気は空気中にあるので避けるのは難しいかもしれません。部屋の中なら除湿器や乾燥剤を利用して湿度40~60%を目安に保つようにします。晴れの日は窓を開けて空気を入れ替えたり雨に濡れたらすぐ拭いたりと。。。

その他の方法としては食べ物を工夫する方法が有ります。

夏野菜は身体を冷やす作用(水分を多く含む物が多いのでイメージしやすいですね)があり、冷たいドリンクの飲みすぎなどと合わせて注意が必要です。冷えを解消するためにトウガラシやカレー粉などの香辛料を摂ることやニンニク・しょうが・ニラ・大葉など「香りのする食材」を摂り代謝を上げ身体を温めると効果的です。消化力も強まり食欲不振など夏バテ予防にもなります。

水は下に溜まるので、『湿邪』の症状は下半身にあらわれやすいです。エアコンの効いた場所では下半身を冷やさないように靴下やスパッツの重ね履き、ひざ掛けなどを使用します。とにかく下半身をしっかり温めます。冷風に直接あたらなければ上半身は(裸に近いくらい)薄着でも大丈夫なので、暑いときはトップスで調節しましょう。

夏でもシャワーですませないで湯船に浸かるのがお勧めです。ぬるめの半身浴はリラックス効果で自律神経を整え、ストレスや痛みを軽減します。昔から温泉で古傷を癒したりもしますしね!
お散歩や運動、水が溜まりやすい関節まわりのストレッチも効果的です。

もちろん、「除湿」だからといって、はじめから水を飲まないなんて無茶は禁物ですよ。じゅうぶんな水分補給と排出のバランスで、この季節を健やかに過ごせますように。